10月22日に報道ステーションにて、ほんの数十秒でしたけど、杉浦日向子先生の特集がありました。
がんの告知を受けたのが一昨年だったそうです。
でもご家族にも知らせなかったとか。
ご家族と一緒にいろんなことを楽しみたいということが多々あったらしく、
「甘えん坊だったんだね」
っていうお兄さんの言葉が心に残りました。
作品の中に見られるほんわか~とした雰囲気。
もしかしたら、この甘えん坊気質的なものから来ていたのかもしれません。
今年、病状が悪化。
声帯を切除する手術をなされたようです。
手術の影響で声が出なくなっていたのでしょう。
FAXを使ってご家族と連絡を取られていたようです。
その文面。
「ちょいと思いつきなのですが・・・(えへっ)」
「みんな都合と体調が良いときに(中略)お昼しない?」
「フカヒレ、茶碗蒸し、おかゆとか」
「こんなことばーっかり考えてる。いやしんぼだーー。」
可愛らしい・・・本当に可愛らしい文字。
そして、杉浦先生らしい優しい文面。
自分の体調の悪さは分かっておられたのでしょう。
それを周囲に感じさせないように・・・そんな配慮があったように私には思えました。
何だかなぁ・・・
「お江戸でござる」での出演者への質問。
ふわふわ~っとしながら答えている杉浦先生そのままじゃないですか。
そうかと思えば
杉浦先生の作品を読んでいると
粋というものを思わず感じさせてくれるようなものが多いです。
その仕草、その心意気、とても格好いいと思う。
そのお姿に憧れて、真似したことなんて、沢山あります。
当然の如く、格好悪い野暮な男が一人できあがりましたけど・・・
ほんの少しでも、微々たるものでも
杉浦先生の境地に近づけたことが嬉しかったなぁ~。
大の大人が・・・と笑うならどうぞ。
私は全然後悔はしてませんから。
訃報から3ヶ月。
だいぶ落ち着いたとは思っていたけど
やっぱり辛いなぁ~。
改めて思う。
杉浦日向子先生を好きになって良かったと。
こんな可愛らしく、心優しく、そして格好いい・・・
完全無欠な女性?なんて言ったら先生は困ってしまうかもしれませんね。
でも、そんな困り顔の先生もやっぱり大好きだ。
好きでもあり、そして目標でもある人だ。
その思い、ますます強くなっちゃいましたよ?杉浦先生。
本当に・・・最後の最後まで、杉浦先生は杉浦先生でした。
それが嬉しかった。
門弟・長尾武之介