
広重画 「伊勢参宮 宮川の渡し」
『
浮世絵に見る江戸の旅』より
(佐藤要人監修、藤原千恵子編集、
河出書房新社、p68-69、2000/06/23)
文政13年(1820)の最大の
お陰参りです。
お伊勢参りとお陰参りは違いまして、お陰参りはだいたい60年に一度くらいにブームになっておしよせてくるそうです。
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お陰参り(おかげまいり)
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約60年に一度、特に御利益があるという年には、爆発的な数の人々が参詣した。
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この時には、約500万人の人々がお伊勢さんに集まるそうです。
(当時の日本の総人口は約3000万人なので、六人に一人が訪れているわけです。)
絵には、さまざまな姿が描かれています。

右下の方には、揃いの浴衣を着て三味線などでわいわいやりながら、出かけていく割とリッチな一行がおります。
伊勢講の手ぬぐいをかがげています。

犬が見えますが、何と
「犬のお伊勢参り」もあったそうです!!
飼い主の夢に出てきて
「お伊勢参りがしたい」
とすると、首にお賽銭を結びつけてあげて送り出してあげます。
たいてい戻ってきたそうです。
一緒に行くお伊勢参りの人に可愛がられながら、ちゃんと伊勢まで辿り着くんだとか。
帰りには、みんなのお賽銭を十倍ぐらいにしてくるそうです。(^^;
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犬のお伊勢参りに関する記録は実際各地に残っている。
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犬の後ろには、
少年が柄杓を一本持って参加しています。
これは
抜け参りといいます。
親や主人に無断で、伊勢参りに参加してしまうのです。
もちろん無銭旅行です。
抜け参りは奉公人の方でも、
行列が来るとぱっと紛れ込んでしまうそうです。
例えば、お米をといでいたお女中さんもさっと着の身着のままで参加してしまうとか。
そうしますと、沿道の人々がおいおい柄杓やござなど、旅支度をめぐんでくれます。
だんだん旅姿になってしまうそうです。
「このまま帰ると怒られるのでは?」
と思う人もいると思いますが、お伊勢参り(特にお陰参り)に関しては、
「そうして帰ってきた奉公人は元通り雇い入れる」
約束がありました。
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抜け参り
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子供や奉公人などが、親や主人に無断で伊勢参りすることが許されていた。
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この伊勢講ですが、他のどんなお参り(富士講や熊野講)などの中でも最大の講でした。