
紙は、非常に扱い方が丁寧なものでした。
それゆえ、扱い方もきっちり取り決めがされていたものでした。
たとえば教科書ですが
「必ず本をめくるときは、左下だけを触ってめくる」
ということを教えられるそうです。
そうすることで、左下以外の部分しか痛むことがありません。
(番組内で紹介された教科書は、左下部分だけが黒ずんでいただけでした)
貸し本屋さんの本についても同様でした。
こういった本が貴重ということもあったのでしょうが、非常に大事に使われました。
1つの教科書が100年も使用されたことがあるそうです。
和紙は非常に優秀な紙であるため、扱い方さえきちんとしていれば何百年でも劣化しないようです。
それほどまでに大事にされた「紙」ですが、庶民にとっても
身近に買うことができるものでした。
紙には非常に多くの種類があったので、高いものから安いものまでいろいろあります。
庶民の間で用いられた紙としては、
「梳き返し紙」(すきかえしがみ)です。
リサイクルされている紙であるため、庶民にも安く手に入れることができました。
「予が幼きころ、半紙の価十二文なり。紙のあしきは十文なり。それより十四文、十六文、二十文に至る。
(「江戸物価事典」、小野武雄著、展望社、P405より)
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紙の最終形態のリサイクルとして、紙の芯にするようです。
本の表紙の裏に貼り付けることで、紙を堅いものにするわけです。
(いわゆる、ハードカバーですね)
町の中では、ごみなども滅多に落ちていなかったようです。
ごみもお金になるということで、率先して拾われていたようです。
なんと
「紙屑買い」(かみくずがい)なる人々も存在します。
反故および古帳紙屑を買い、また兼ねて古衣服、古銅鉄。古器物をも兼ね買う。
(中略)紙屑・古銅鉄の類は、秤にかけて買うなり。
(「近世風俗志(一)」 喜田川守貞著、宇佐見秀機校注、岩波文庫、P258より)
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ごみですらお金に代えてしまうわけですから、江戸の町が綺麗であると言われるのも納得できちゃいますね。