◆お芝居情報◆

【放送日】2000/11/09 【お芝居】急いては嫁にし損じるず

役柄役名出演者名
角屋の若旦那 金太 桜 金造
魚九の料理人 和吉 えなりかずき
大工 三次 魁 三太郎
魚九の奉公人 お重 重田千穂子
角屋のおかみ お景 竹下景子
魚九の奉公人 お藤 藤あや子
角屋の主人 俊兵衛 細川俊之
お江戸でござる オリジナルソング
曲名 恋しそうろう
作詞 いとう彩
作曲 小野 彩
藤あや子



●杉浦日向子のおもしろ講座●
江戸風俗研究家 杉浦日向子
加筆・編集・補足 長尾武之介



◆本日の間違い点◆

●姉婿の俊兵衛が店を継ぐのは世間体に悪い?
この事は全然おかしい事ではありません
金太さんが遊ぶだけ遊んでから相続すれば良いだけです。
もう寄り合いにも出席なされているぐらいですから、俊兵衛さんは主人として構えていていいんです。

よしんば、金太さんが主人になってまた遊んでばっかりいても、それも別におかしくないんです。
というのも、ああいった大店になりますと、主人は寄り合い等といった外交が主な仕事になります。
ちゃんとした帳簿や米相場の操作などは番頭さんが主にやることになります。
ですので、番頭さんさえしかりしていれば、誰が主人になってもかまわないのです。(^^;
主人というのは看板なわけですね。



●お景さんが羽織を着ていた!
羽織は、男性が着用する上着です。
お芝居のケースですと、男装の格好でお芝居に行っちゃったという事になってしまいますね。
江戸時代に羽織を着た女性は男装をした深川芸者などに限られた
今現在では別におかしい事ではありませんね。
羽織は明治以降に女性も羽織るようになりました。



●大江戸米事情●

■江戸に集まる米■
江戸には日本全国から一○○万石ものお米が集まってきました。
江戸時代はもちろんのこと古来から、日本は米使いの経済でありました。
お米が貨幣の代わりをしていたわけなのです。
伊勢町河通通 米河岸・塩河岸
「伊勢町河通通 米河岸・塩河岸」
江戸名所図会』より
(新版 江戸名所図会 上巻、鈴木棠三・朝倉治彦校註、角川書店、p86-p87、1975)

米問屋の米蔵が建ち並んでいる景色です。
浅草、深川、本所、芝、日本語などの河岸沿いに絵のようにずらっと白い蔵が並んでいます。
この中に一〇〇万石集まっていたという・・。
この中には地元の地廻りの米、田んぼでとれたお米、それから諸藩からやってきた藩米(お米として商うための商い米)があります。
藩米は、家臣に支払ったお給料のあまった分を江戸に持ち込んできたものです。
換金して、お金に換えるためですね。
藩米(はんまい)
各藩の領主が換金のため大阪や江戸に送った米

■庶民達の米■
当時、江戸の人口は100万~120万ぐらいおりましたが、その中で米問屋さんはたったの400人程度でした。
米問屋と米屋はまったく違います
米問屋は小売りはいたしません
米問屋さんから搗き米屋(つきごめや)さんという、米を精米して売るお米屋さんに売りました。

搗米(つきごめ)
精白米のこと


番組内にて表示された絵は、著作権の都合上、掲載いたしません。
「搗き米屋」
これが米搗き機です。
お客さんの求めに応じて、三分搗き、五分搗き、七分搗きといった好きな搗き方でついてもらうことができました。

番組内にて表示された絵は、著作権の都合上、掲載いたしません。
「米搗き」
これは搗き米屋さんの小規模なものです。
この人の場合は、自分で臼と杵と千石どおし(米と糠をふるいわけるもの)を持参して、好みの量だけをついて各家庭を回ってくる搗米屋さんです。

お米屋さんの場合だと、一升、二升という単位で米を小売りするわけですが、時代によって相場が変わってきます。

長屋のの庶民に親しまれておりますのが、百相場と呼ばれるものです。
銭100文でどのくらいのお米が買えるかということですね。
百相場(ひゃくそうば)
銭百文でどのくらい買うことができるかという小売相場

一升の時もあれば二升の時もあるし、凶作の時などは五合になったりなどのあります。
だいたいの目安にしかなりませんが、日当のおよそ1/5~1/4がお米代に消えていったそうです。
食べるお米の量もとても多かったのです。
成人男子が一日に五合くらい食べたとか。
(大きいお釜一個ぐらいor茶碗に十杯ぐらい?)
食べ過ぎてビタミンB1不足で、脚気になってしまう人が多かったのでした。

おかずは少なかったらしく、特別な日として尾頭付きだったとしても鰯ぐらいだったらしいです。
常日頃のおかずは、たくあんがナンバー1です。
江戸では白米だったのですが、地方では「七・三」と言いまして、米七割・麦三割でした。
武士の方が質素でした。
農家の方になると、逆七三でして、麦七割・米三割ということです。
これも地域や時代によって変動します。
ですが、白米だけをこだわったというのは江戸っ子だけだったようです。


江戸は職人衆の町で、日銭といって毎日稼ぎますから、その中の1/5~1/4分のお米を買いに搗米屋さんに行った訳です。
毎日、搗き立てのお米を食べていたということですね。(^^


●出演者への質問●

【質問:】ご飯は好きですか?」

●藤さん●
(金)藤さんは確か秋田ですよね?米どころ。 やっぱりご飯好きですか?
大好きですよ。
(金)朝はどっち食べます?
ご飯。ほとんどパンはお八つ代わり。
(金)ご飯の方がいい?
絶対ご飯ですっ。
(金)おかずは?
おかずはやっぱり秋田の紅鮭とか?筋子とか?
(杉)あら~ぜいたく~。(^^
最近自分で糠とかぬって漬けているんですよ~。
これがおいしいんです。
●重田さん●
(金)重田さん所は鹿児島ですから、もぅ焼酎どころっ!!
にゃはははははっ!!!(^o^)
(金)ご飯はどうですか?
ご飯はやっぱり大好きですね~。
北の方のお米を農家の方から送ってもらって・・・新米をね。
それを炊いて食べた時の感動!
もうもちもちっとして、もう二杯はいけましたよ!!
おかず何にも無しで!!
●細川さん●
(金)細川さんは朝はどっちです?
僕はご飯です。 それもね~・・・一人で下宿している時に覚えたんだけどね~。 熱いご飯に・・・お水をかけて・・・。
【ALL】えええぇぇぇ~!!!(゚o゚)
それにたくあんを上にのっけて食べると一番おいしいですね。
(金)水漬けですね~。(^^;
●えなり君●
(金)えなり家はどうですか?
うちはまぁ~・・・普通に食べるんですけれども・・・。
あっ!!お茶漬けっ!!
えなり家ではマイブームですよ。
(金)やっぱり日本人の家庭って感じがしますよね~。
●杉浦先生●
重田さんと一緒で何にもなくともおいしいですね~。
よく噛むととってもおいしいし・・・。
でもあればちょっとうれしいのが塩辛ですか。(^^
【ALL】大爆笑!(^o^)/ギャハハ
(金)(クイッと飲む振りをして)何杯くらい食べますか?
いや量はいきませんが・・・あの~液体ご飯なら~。(^^;
【ALL】大爆笑!(^o^)/ギャハハ
(金)ま、あれもご飯ちゃいえば、ご飯ですよね。(^^;
お酒ですからね、お米から造りますから。(^^;
はい~。(^^;
●竹下さん●
うちは時間によってパンだったり、ご飯だったりしますけどね。
でもあの~、ご飯食べるとやっぱりその日元気が出るゾ!!って感じかな。
なるたけご飯にしたいなぁ~と。
身体動かす為にはやっぱりご飯ですね~。
私たちに合っているんじゃないかしらね。
(金)もぅ~昨日今日食べ始めたものじゃないですからね~。
ずぅぅぅっとDNAがお米を求めている。
ご飯でってね。(^^
●魁さん●
ご飯を入れないと何か腹が落ち着かないんだよね。
ご飯じゃないと腹が落ち着かない。
おかず・・・
(金)おじさんとこなんかやっぱり貧しかったからお醤油ちょっとかけてワシワシ食うとかっていう世界じゃなかった?
【ALL】笑
いやいやいや~。お醤油はかけなかったなぁ~。
だけどよくいるじゃん?バターで食べられるって人って。
(竹)炊き立てのご飯にバターでね。
(金)坂上二郎さんなんて良く言うよ~。
あの~あの~、温かいご飯に醤油かけて十二杯食ったとかって。(^^;
【ALL】うっわぁぁぁ!!!(^^;
やっぱ飯だよね!!
子供達よりも半分ぐらいおかず少なくてもご飯食べれるね。
っま、ご飯がおかずかなぁ~。
●金造さん●
私はね~、未だに一つ分からないのがね~。
あのパンを主食にしているアメリカが米国って言うじゃないですか。
【ALL】笑 (^^
で、日本がね?
お米なのに「ジャパン」って言うんですよね。
【ALL】巧いっ!(笑)(^o^)/パチパチパチ
これ誰か分かる人がいたら教えて下さい。(^^
また来週~。(^o^)/~~

■参考文献■

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