日本の名前に当てはめられたものは結構たくさんありました。
●こんぺいとう・あるへいとう・びすけいとう●

「糖花」
(こんぺいとう)
『
和漢三才図会 18』より
(島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、
平凡社、P242、1991/5/15)
当時、長崎でたくさん作られていたそうです。
「こんぺいとう」も
「あるへいとう」もポルトガル語です。
「こんぺいとう」は・・・
『大白沙糖にこむぎこ「少し」を入れ、ほぼ煎(い)って膏のようにする。別に銅鍋に胡麻をいり、中へ徐々に先の糖膏を入れると、胡麻が一粒ごとに糖膏の衣につつまれる。・・・(省略)(和漢三才図会より)
(大白砂糖に小麦粉(少し)を入れ、いって膏のような溶けた状態にする。銅鍋に胡麻をいり、少しずつ先の糖膏を入れると、胡麻は一粒ごとに糖膏の衣につつまれる。)
別名、「小鈴糖」とも呼ばれていたそうです。
可愛らしい名前ですね。
「あるへいとう」は・・・
『上々氷沙糖、一返洗捨、沙糖壱升に水二升入、さたるのとけ申程せんし、絹にてこし、その後せんしつめ、さじにてすこしすくひ、水にひやし、うすくのはし、はりはりとおれ申時、平鍋なへにくるみの油を塗り・・・(省略)』(近世菓子製法書集成より)
(氷砂糖を洗って、砂糖1升に水2升加えて煮溶かし、絹にてこして、さじで少しすくって水で冷やし、薄くのばしてはりはりと折れるくらいの時に、平鍋にくるみの油をぬって・・・(省略)』
「びすけいとう」は・・・
みつからなかったのですけどけど、「びすこうと」(ビスケット)のことなのかな?
「びすこうと」でしたら・・・
『あまさけにて麦のここね、つくりふくらかして、やき、ひきわり、こまかにして、かわらかし申也。口伝。』(近世菓子製法書集成より)
(甘酒で小麦粉をこねたものを、ふくらませて焼き、ひきわりにして、細かくし、乾かす。)
●てんぷら●
これももともとは日本語ではなく、ポルトガル語の
「テンペラ」という金曜日の精進日のことを言いました。
この精進日には、お肉を食べずに魚のフリット(フライ)を食べていました。
魚のフライの時はいつもテンペラ、それがなまって「てんぷら」となったそうです。
●しっぽく料理●
長崎名物ですね。
円卓を囲んで、皆さんで大皿料理を取り分けて食べる中華料理に似たものです。
当時の日本人は、
テーブルを囲んで食事をとるということはありませんでした。
一人一人お膳でという事になっていたので、皆で箸をつつくということはなかったのです。
「しっぽく」という言葉は、
中国の方の言葉で「テーブル」を意味するのだそうです。
●ギヤマン●

喜多川歌麿画「教訓親の目鑑
(めがね) ばくれん」
『
浮世絵大系5 歌麿』より
(後藤茂樹編、集英社、P84、S50/5/20)
当時の江戸の娘さんの気質をいろいろな場面をもって描いています。
片腕まくって、ワイングラスでたぶんワインを飲んでいるのだと思います。
ぐいっとあおってますね。(^o^)
片手にはわたり蟹を鷲掴みにしていて、一杯やろうという所なのでしょう。
このワイングラス、
「ギヤマン」といいます。
「ディアマンテ」、「ディアモント」・・・ポルトガル語でダイヤモンドの事です。
ガラス細工をする時に刻む時にダイヤモンドが加工に使われていました。
それがなまってギヤマンとなったそうです。
その他にも、すでに江戸の日常生活に取り込まれていた物はたくさんありました。
●たばこ●
スペイン語です。
何と!!そのまま言えば、スペインで通じてしまうそうですよ!
●煙管(きせる)●
カンボジア語の「キシェール」から。
●らお●
煙管の真ん中の竹のつつのことです。
ラオスの竹製なので・・・らおだそうです。(^^;
●襦袢(じゅばん)●
ポルトガル語で「ジュバン(ヴァン?)」です。
本来は、
男性のたち入りの短い下着なのです。
それがいつの間にか、女性の着物の下着になってしまいました。
むむむむむ・・・。
●合羽(かっぱ)●
ポルトガル人のマント状の「カパ」という街灯から来たそうです。
正直言って、驚きです!!(@。@)
私たちが思っていた以上に、江戸時代の人々は舶来品を使いこなしていたようですね!