◆お芝居情報◆

【放送日】2000/1/13   【お芝居】ぬれ手で泡

配役 出演者名

金太 桜 金造

和吉 えなりかずき

魁屋三右衛門 魁 三太郎

お重 重田千穂子

お由紀 由紀さおり

お豊 とよた真帆

柳亭宗彦 山口 崇
お江戸でござる オリジナルソング
曲名寄り道
作詞秋本康
作曲三木たかし
由紀さおり


●杉浦日向子のおもしろ講座●
江戸風俗研究家 杉浦日向子
補足 長尾武之介



◆本日の良かった点◆

●売れっ子作家・宗彦先生自ら原稿を持って版元に行っていましたが・・・
当時、どんなに売れっ子の作家でも版元の方が立場が上でした。
それゆえ、版元の方から原稿をとりにいくということは大変珍しいことでありました。

お芝居の中でもありましたが、ボツももちろんありうることです。
しかし、一文にもならないという事はありません。
(字が書いてあっても襖の下張りには使えますからね。)

◆本日の間違い点◆

●お由紀さんがのめり込みまくっていた黄表紙
当時、黄表紙とは大人が読む時世を風刺したものでした。
黄表紙(きびょうし)
時事的な題材を笑いの種にした風刺小説
表面上はおもしろおかしく書いてありますが・・
お芝居の中で出てきたあのような(なまめ)かしい部分はないでしょう。
そういう部分は別のジャンルになってしまいます。

黄表紙は、字のとおり黄色い表紙がついています。
その表紙の色によって読む世代や内容などが違ってきます。
中でも、黄表紙がもっとも都会的な洒落物でありました。


●大江戸ベストセラー事情●

■江戸末期におけるベストセラー■
時期:江戸末期
作家:柳亭種彦
代表作:「偐紫田舎源氏」
これは全38編で13年間にも渡るベストセラー作品でした。
当時は1000部もでればベストセラーと言われていましたが、柳亭種彦の作には時には10000部を超したそうです。
偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)
1829年編刊
物語の長編化と絵画的構成が庶民の圧倒的人気を得た。

内容ですが・・・
田舎源氏とあるように、光源氏になぞらえた足利光氏という美男が繰り広げる女性とのラブストーリーです。
ですが、ラブロマンスと見せては実は・・・
足利家の家宝(それがなくては国が平定できないという大切なもの)が何者かの陰謀によって散逸してしまったのを、敵方の女性をとりこにすることによって情報を得て、その秘宝をとりかえすという・・・。
かなりの人気があったので、これを読んでいないと町の話題に乗り遅れてしまうということになったほどだったそうです。
■作者・柳亭種彦■
現在、手元に資料がありません。
見つかり次第、掲載いたします。
柳亭種彦(1783~1842)

実は200石の旗本、れっきとした直参の武士だったのです。
絵には、「偽紫楼主人」とありますが、偽紫田舎源氏がベストセラーになったのでそれで豪邸を建てた主人というわけです。

俸禄を得ながらも原稿料をもらうという両方を成立させていました。
なぜこのようなことが出来たかというと・・・
彼は最初、小十人組(こじゅうにんぐみ)という役職に就いていました。
小十人組とは、「将軍様が日光などへ参詣(さんけい)などをする時の身の回りの警護を勤める役職」であります。
ですが、後に小普請組(こぶしんぐみ)という役職になりました。
小普請組とは、「何かの工事がある時にその作業をする者を手配する」という役職です。
つまり自身は何も働かなくても俸禄をもらえるという・・・
また、人を手配する代わりにそれを調達する期間に上納すれば何も動かなくて良かったという役職でした。
「暇は有り余る程あって、俸禄を保証されているという身分」
だからこそ出来たことでもありました。

ですが、この柳亭種彦も天保の改革というものに引っかかってしまいます。
天保の改革(てんぽうのかいかく)
老中・水野忠邦の主導で厳しい出版統制や倹約令などが施行された。
大ベストセラーという事もあって、当局の目に触れることになってしまいました。
悪いことに、丁度この作品の中に11代将軍の大奥のいろいろな女性問題をなぞらえている所が・・・。
(これが読者の興味をひいた一つでもありましたが)
そのような触れてはいけない所を触れてしまった事により、当局の召喚を2度に渡って受けました。

2度目に受けた後、さすがに意気消沈したのか、その数ヶ月後に亡くなられました。

●出演者への質問●

【質問:】愛読書なんてありますか?

●とよたさん●
浅田次郎先生の「天切り松闇語り」、盗人の話なんですよ。
粋に江戸で生きていって・・・それがもう本当に粋な生き方なんですよね~!
今の私たちがもう忘れてしまっている粋さが出てて・・・もう涙が出るくらいです!!
●重田さん●
好きなのは宮沢賢治の銀貨鉄道とか・・・
あの方の作品は子供が読んでも大人が読んでも面白いし・・・
それにあの方は生きている時は認められなかったでしょ?
そこがまたイイんですよ~!(>o<)/
【金】あ、自分を見ているみていで?
うん!そうそうそう!!(笑)
【ALL】(爆笑)(^o^)/アハハ
あのピュアな所がまた素晴らしい・・・
●山口さん●
私は洋物では、少年時代から読み続けていて時々読んでは嬉しい物は「千夜一夜物語」なんですよ。
アラビアンナイトね。
色っぽい話もあるし、いろんな勉強になりますね~。
日本の作家では藤沢周平先生。
これはもう全集などは3回くらい読みましたね。
【金】自分でも本をお書きになるんですよね?
印税は全然入りませんでしたけどね~。(^^;
【ALL】(笑)
●えなり君●
僕は最近小説に懲りだしまして・・・
【金】あっ、それはいい事ですね~。近頃の子は全然本を読みませんので。
コナンドイルさんの「シャーロックホームズ」シリーズを読んでいるんですよ~。
●杉浦先生●
【金】先生ご自身本を書く立場ではありますけども・・・
いや~私も全然売れないんで、なかなかまた~。(^^;
【え】えっ!?でもっ僕の家に杉浦先生のありますから。
お気遣いいただいてありがとうございます。(^^
え~と、子供の頃から「ファーブル昆虫記」ですね~。
大人になってからは「粘菌図鑑」というキノコの一種でいろいろな形をしてるんです。
キノコの一種なのですがそれがいろいろな形に変態しているのが、もうおもしろいんです。
【金】・・・・・・面白いのですか?(^^;
はい~。(^o^)
●由紀さん●
私も文学少女でございましたので、スタンダールの「赤と黒」とかね。
学生時代にはそういった物を読んでましたね。
最近はやはり・・・ああぁ~。(~0~)
【ALL】えっ?(^^;
渡辺淳一様の・・・読ませていただいております。(^^
「ひとひらの雪」はわりと。
お着物の描写がわりと詳しくて、「あぁ、こういう組み合わせでお着物着たらいいのかな」とかがちょっと参考になりましたけど。
あとは「ピアフの生涯」とか・・・。
(???間違っていましたらご存知の方情報を。)
【金】自分が歌手だから?
あとはシャーリーマックレールさんとか・・・。
(???間違っていましたらご存知の方情報を。)
【金】自分が女優だから?(^^
まぁ、そいういう訳じゃないですが、どんな風な人生なのかな?ってかいま見えるじゃない?
そうすると「あ~!これは私にも体験ある」ということが見いだせた時は大変力になります。
ま、いろいろ読んではいるのですが、目の方が疲れちゃって・・(^^
おほほ。(^^
【ALL】(笑)
●魁さん●
【金】まぁ~この男に聞いても無駄だとは思うけども。(^^;
【ALL】(笑)
いやいや、もうあたしは活字を食べてるって言われてるんだよ。
【金】それで眉毛も繋がっていると?
そう、眉毛もつながっちゃってね~。(笑)
【金】眉毛が繋がるほど、本を読んだ男っ!!
【ALL】(爆笑)(^o^)アハハ
そっ!!目がふくれるくらいにね。
最初、伝記から読みませんでした?
それで高校生の時に五木寛之さんとか野坂庄一さん(???)とかを読んでですね。
何だか良く分かんないのですけど、ジャズ喫茶にいって哲学書を読んでた。
【ALL】(笑)
よく眠れる。(^^;
なんか非常におしゃれな感じをね~、小説が教えてくれたよ。
●金造さん●
私はねぇ~「太宰もいいけど~」なんて言ってみたい年頃ってあるよね?
でもね~、近頃はね~、ちゃんと買うんですよ?
近頃のベストは抑えておこうと思って。
買うんだけど、手元にあるといつでも読めるからって5、6ページ読んで棚に閉まっちゃうんですよ~。(^^;
「買うんだけど、読まない」
だからね~、せめてこの番組の台本だけは読まなくちゃね~と反省しました。
【魁】おいおい、読んでないのかよ~。(゚o゚)
また、来週~(^^;)/

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